2010年11月09日

「グラハム・ベル 空白の12日間の謎」を読んで

日経BP社様からいただいた本です。



グラハム・ベルは、電話の発明家として知られています。
しかしそれは彼だけの力でなしえたものではありません。
この本は、その発明について、特許出願するまでの間に、ベル自身の記録に空白の12日間があることを題材に、そこに何があったかを探っていくものです。

この本の焦点のひとつには、「同時期に発明をしていたイライシャ・グレイの研究内容を、ベルが剽窃したか否か」があります。
後々の進化を考えれば、このときに電信の改良の特許を認められることは、非常に重要なことです。

ベルは、その研究内容についての独自性、ユニークさを自身で理解はしていたと思われるのですが、生き馬の目を抜くほどまでに事を進めようとしてはいなかったように感じます。

しかし、その時期に知り合ったガーディナー・ハバードに研究内容を話したことから、話の動きが変わっていきます。

ガーディナー・ハバードは、弁護士であり実業家。
そして当時すでに、電信産業の政府規制に関わりも持っています。
ベルが研究の内容を少し話をしただけで、ピンとくるものがあったのも当然のことで、ベルを支持するためというよりも、国家の一大事業に関与するものになるかもしれないという予感から、即座にあらゆる手立てをふみはじめるのです。

ベルの思いとは違うところで、どんどん歯車が動いていく日々。


*****

その後、ベルの特許を巡っては裁判が開かれることとなります。
ベルは、もうこれ以上、電話の研究にはお金も時間もかけたくないと考えるようになり、自身の余生は聴覚障害者への教育者として過ごしたいとしています。

ベルがグレイの研究内容を剽窃したかどうかは、もちろんストーリーのポイントではあるわけですが、一方でベルの気持ちの揺れも気になり、読み進めさせる肝になっています。そしてそこには、さまざまな人との出会いがあります。

電信のことに詳しい方であれば面白く読み進められる本だと思いますが、そうでなく、ひとりの伝記としても興味深い本です。



sumiekanaoka at 17:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! 

2010年09月16日

厚生労働省のツイッター

厚生労働省がツイッターを始められました。

アカウントはこちら

昨日は、「知って役立つ労働法」がPDFで配られているツイートがあったり、イクメンプロジェクト関連イベントのおしらせがあったりしてなかなか便利、有益です。



sumiekanaoka at 14:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!雇用・労働関連記事から 

2010年09月08日

iPad英語学習法

阪急コミュニケーションズ様からいただいた本。
書評が遅くなりまして、大変失礼いたしました。

いま、いくつかの企業で「社内公用語を英語に」という動きがあり、それをテレビなどマスメディアでもとりあげられているので、あーやっぱり英語使えるようにならないとやばいなー、という気持ちがちくちくと胸をいためたりするこの頃。

英語を日用に使う友達も、そんな場面もないし。

となると、英会話学校に行くとか、ラジオ講座を聞くとか、何かしなくてはいけないよね。

という人(私が実際そうだ)に、とにかく手にとってみてほしい本です。

この本、iPadを使って英語を学習するように書かれていますが、iPadを持っていない人でも平気です。
でも、iPadを持っているけど、実は買った後、有効活用できていない、という人も結構いらっしゃるはず。だったら、せっかくなので英語を勉強しましょう、という本でもあります。

著者について

著者の湯川鶴章さんは、元・時事通信社編集委員。
実は私、ご本人に一度直接お目にかかったことがあります。
とあるイベントの運営(裏方)でご一緒させていただきました。

湯川さんはIT業界では超・有名人ですし、時事通信の編集委員ってどんなエライ人なんだろう、とこわごわお話をさせてもらったのですが、きわめてフランクで、気楽にお話しできる方でした。

経歴はこんな経歴で、さらに読んでいただきたいのがこちら

湯川さんの人となりを知る、素敵なプロフィール文だと思っていますし、勇気づけられる文だと思います。

実際に英語をつかってみよう

英語はつかわないと身につかない。英語に限らず、なんでもそうなんですけどね。

英語を話さなければ、今日食べるものを得ることもできない、となったら、何がなんでも話しますよね。

今に始まったことではないのですが、世界で生きていくのに英語が使えたらかなり便利。しかもインターネットで情報収集するのに英語が使えたら相当楽です。

いま、日本で流行っているモノ・サービスのなかに、先にどこかの国(まあ多くの場合米国ですが)で流行って、それが輸入されて、というものは少なくない。

英語ができれば、もしかしたらビジネスチャンスをつかむことができるかもしれないのです。

話すでも読むでも書くでも、なんでもいいから英語をつかってみるべき。

英語をつかう手助けの本

でも使う場面がない。
という人に向けて、この本があると言ってもいいでしょう。(前振り長すぎました。)

受身な形で英語勉強に使うサイト/アプリもあれば、
自分が発信したり、交流したりするサイトやアプリもあります。

リアルなイベントに参加するためのツールも掲載されています。

すでによく知られたサービスで、Lang-8というサイトがありますが、これは外国語で日記を書き、その言語を使う人に添削してもらうというものです。(無料)

たとえばこれを週に一度でも二度でも書きつづけたら、受身な勉強から一歩進めるのではないかと思います。

目標とか期限を定める

実際ほんとに英語を使えるようになるには、切羽詰まらないとだめかもしれません。

であれば、「英語でプレゼンをする」とか「英語で面接を受ける」とか具体的な目標を設定すると良いでしょうね。
この本にもリアルなイベントに参加するためのサイトが記載されていますから、いついつのこのイベントに参加する!と決めてもいいかもしれません。

先のLang-8では、先日交流会が開催されていましたが、今後も開催予定がありますから、そういったものへの参加もまた面白いでしょう。

こうした「実際につかえる英語を身につける」気持ちを持っている人には、たとえiPadを持っていなくても、参考になる本です。






sumiekanaoka at 15:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! 

2010年07月15日

なぜに公募なのか



上場企業で社長を外部から募るのは珍しい話ではない。
しかしなにゆえ公募?
しかも日経新聞はともかく、なぜに読売も?
とツイッターでつぶやいたところ、「ヘッドハンターを知らないのでは」とか「確かに読売は家庭っぽい雰囲気の媒体」といった意見をいただいた。

ともあれ、候補となる人材は数十名単位では出てくるはず。
戦略コンサルティングファーム在職、もしくは出身者、トップビジネススクール卒業生などにこの情報が渡れば、応募してみようと思う人は必ずいる。

sumiekanaoka at 14:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

2010年07月07日

20歳のときに知っておきたかったこと

阪急コミュニケーションズ様からのご提供をいただき、「20歳のときに知っておきたかったこと」を読了しました。

スタンフォード大学集中講義、の副題からすると、非常に難しい話が載っているように感じますが、そんなことはありません。

ただ、著者がスタンフォードのアントレプレナーシップとイノベーションの講座を担当しているということは念頭におきながら読んだほうがいいと思います。
起業したい、新規事業や商売を始めたい、と考えているような方には、「考え方」のヒントになるものが書かれています。

・先入観を持ちすぎないこと
・周囲の事象に目と心を配ること
・人とのネットワークを大事にすること

この本には上記のようなことが言葉を変え、事例を変えて表現されています。

さて、では、「私は会社員だし、新規事業を担当することもないし、このままでいいから」という人は読まなくていいのか。
人それぞれですから、最終的にはその方にお任せしますが、この本を持っていて損はないと思います。

私は転職支援の仕事をしていて、もどかしさを感じたことは何度もあります。
そのもどかしさのひとつが、転職活動をしようというときに手伝えることは、書類の書き方や面接での答え方のような「その時点からどうにかできる」テクニックにほぼ限定される、ということです。

転職にあたっては、そういったテクニックも助けにはなりますが、本来の選考に必要なのは、普段から蓄積しているもの、経験やスキルや実績です。そしてそれを積み重ねるために、「自分のキャリアに足りないものは何だろう」と意識することなのです。

転職を考えていない人は、この普段の意識付けが少ない場合があります。

結果として転職活動をすることはないとしても、意識を持ち、普段の仕事にあたることはマイナスにはなりません。

その意識の参考にも、この本はなるのではないかと思います。






sumiekanaoka at 12:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! 

2010年04月26日

夢を見るのは一部の人



この記事の書き方だとプロ野球界は羽振りがいいねーという話になりそう、というかなりますね。
こういうときはソースを見るに限る。

ということで元データはこちら

支配下公示選手というのはいわゆる一軍と二軍の選手合計(現在の制度では1チーム70人以内となっている)。
つまりここには最近話題の育成選手や研修生は入っていない。本当に試合に出ることのできる選手だけが対象となっている。

これを見てもやっぱり試合に出ることのできる選手は結構年俸がいいということになる。

これを高いと見るか、全球団あわせて800人にも満たない集団なのだからそれくらいもらうべき、と見るか。
そもそも40歳までだって続けるのが難しい世界。
普通に会社員をやっていれば毎日怪我をするかどうかも心配しなくていいし、30代になったら仕事ができなくなるかもしれないなんてことは(景気の波に左右されることはあっても)そんなに心配するようなことはない。

限られた人数の、限られた期間での給料。夢を見ることができる人がいてもいいのではないか。

sumiekanaoka at 21:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!雇用・労働関連記事から 

新卒初任給は前年並み

日本経済新聞と朝日新聞の記事から。いずれの調査でも初任給は前年並み水準におさまったとのこと。

日本経済新聞
今春入社した大卒社員の平均初任給は2009年に比べ0.1%(145円)増の20万6257円だった。多くの企業が採用人数を大幅に絞り込むとともに、急速な景気悪化で初任給を前年並みに抑え、伸び率が半減した09年の水準にとどまった。


朝日新聞



上記記事の元データはこちら(PDFファイル)

sumiekanaoka at 07:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!雇用・労働関連記事から 

2010年04月25日

雇用に関する助成金制度

厚生労働省の助成金で、「就職・再就職に支援が必要な人、就職が困難な人を雇用するとき」に支払われる可能性があるもの一覧です。

試行雇用(トライアル雇用)奨励金

実習型雇用支援事業

労働移動支援助成金(求職活動等支援給付金(職場体験講習受講者雇入れ)) 

特定求職者雇用開発助成金

派遣労働者雇用安定化特別奨励金 (平成24年3月31日までの暫定措置)

若年者等正規雇用化特別奨励金 (平成24年3月31日までの暫定措置)

新卒者体験雇用奨励金(平成23年3月31日までの暫定措置)

建設業離職者雇用開発助成金


このうち、「実習型雇用支援事業」は「十分な技能及び経験を有しない求職者を原則6ヶ月間の有期雇用で受け入れ、実習・座学を通じて企業のニーズに合った人材に育成し、その後、常用雇用として雇い入れた事業主に奨励金等が支給」されるもので新しい制度です。
申込に一定の基準はありますが、あまり経験を必要としない職務で採用の必要がある場合など活用できそうです。

sumiekanaoka at 18:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!雇用・労働関連記事から 

2010年04月22日

大卒求人はまだ良くないということ?

今朝の新聞では、大卒(新卒)の求人の話題が出ている。

日本経済新聞:
大卒採用来春2.3%増 本社最終集計
日本経済新聞社が21日まとめた採用計画調査(最終集計、2644社回答)で、2011年春の大卒採用計画数は10年春実績に比べ2.3%増えた。10年春に大きく減らした反動で製造業は8.5%増と2年ぶりのプラスとなった。主に理工系で回復傾向が出てきた。ただ非製造業は銀行や保険、旅行などの採用抑制が響いて1.3%減だった。全体では1社あたりの大卒採用数は09年春の約7割にとどまった。


朝日新聞:
来春の大卒求人、2年連続悪化 01年の就職氷河期並み
2011年3月卒業予定の大学生・大学院生に対する民間企業の求人倍率が1.28倍で、前年比で0.34ポイント低下したことが、リクルートが21日発表した調査でわかった。


読売新聞:
就職戦線、来春さらに悪化…リクルート調査
リクルートが21日発表した来春卒業予定の大学生・大学院生の就職求人倍率の推計は、今春より0・34ポイント低い1・28倍となり、2年連続で前年を下回る見通しだ。


日経は独自調査で、朝日・読売はリクルート調査(元データはこちら)。
日経は2644社回答、リクルートは4460社回答。
数字を見る限りはリクルートのほうがより傾向を表しているのか。

09年に比べるとまだ回復しきっていないのは3紙とも一緒。11年はまだ活動中の学生さんもたくさんいる。だからといってあまり暗くならずに頑張ってもらいたい。



sumiekanaoka at 12:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!雇用・労働関連記事から 

2010年04月20日

職場意識改善助成金

日本では9割の企業が中小企業です。
その中小企業に対して、ユニークな助成金が出されることをご存じでしょうか。

名前は職場意識改善助成金というものです。

具体的には、労働時間等の設定改善をするために必要な事項を盛り込んだ計画(職場意識改善計画:2年間)を策定し、一定の成果をあげること。

職場意識改善計画に基づき、1年間取組を効果的に実施すれば50万円、さらに労働時間等の「制度面」まで改善すれば追加で50万円。
2年目もあります。

詳細はこちら

少し工夫すればかなりの企業が対象になりうるのではないでしょうか。

sumiekanaoka at 14:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!日々のできごと